更新日:2025/10/25
はじめに
「欠缺（けんけつ）」と「缺欠（けっけつ)」見た目がよく似たこの2語、どちらも「欠けている」ことを表しますが、微妙な違いがあります📝
特に民法など法律分野では「欠缺」という漢字が正式に使われるため、混同しないようにしておきたいところです。今回は両者の違いを、読み方や例文を交えてわかりやすく解説します📝
欠缺とは
「欠缺（けんけつ）」とは、必要な要素や条件が欠けている状態を指します。法律文書や公的な表現で使われる硬い言葉です。
たとえば「手続の欠缺」「要件の欠缺」といった使われ方をし、「本来あるべきものが足りない」という意味合いです。
缺欠とは？
「缺欠（けっけつ）」は、かつて使われた表記で、「欠ける」という意味自体は同じですが、現代ではほとんど使われません。現在は「欠欠」も「缺欠」も異体字扱いで、通常は「欠缺」に統一されています📝
ただし、古文書や旧法令などでは「缺」の字が登場するため、読み方や意味を知っておくと理解がスムーズです。
民法における使われ方
民法では「欠缺」は「法律行為の要件が欠けている」場合などに用いられます。例えば、「意思表示に瑕疵がある」ことと「要件が欠缺している」ことは別概念です。
・瑕疵（かし）＝不完全だが一応成立している
・欠缺（けんけつ）＝根本的に成立していない
このように、「欠缺」は“成立しないほどの欠け”を意味します📝
例文
・この契約は要件の一部が欠缺しているため、無効とされる。
・議決の手続に欠缺があったとして、決議が取り消された。
まとめ
「欠缺」と「缺欠」はどちらも「欠けている」という意味を持ちますが、現代では「欠缺（けんけつ）」が正式な表記です。
特に民法や行政文書では「欠缺」が使われ、「要件の欠缺＝成立しない原因」として扱われます。見た目は似ていますが、使う場面の正確さが求められる言葉です📝
本記事が少しでも役に立てば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました！ 今後も皆様の役に立つ情報を発信できるよう精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします☺️
