更新日:2025/06/26
はじめに
アレクサンドラ構文とは、国立情報学研究所の新井紀子氏が考案した「リーディングスキルテスト」に収録された設問に由来するネットミーム的表現です。「構文そのもの」があるわけではなく、ある一問の文構造の理解力を測るテスト問題を指す言葉です 📝
アレクサンドラ構文の内容
本文:
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
問:この文脈において、『Alexandraの愛称は( )である』の空欄に当てはまる最も適当なものを次から選びなさい。
(1)Alex (2)Alexander (3)男性 (4)女性
正解:(1)Alex
直感的には「Alex」が正解だと分かる構造ですが、多くの学習者が誤答しました。
正答率と「機能的非識字」について
中学生では正答率約38%、高校生では正答率65%くらいとのことでした。誤答の多くは選択肢「女性」を選んでおり、設問と本文で“文字列の一致”が起こっているため、設問文を深く構造的に把握できず、表面的理解で答えてしまう傾向があるのです📝
このように、文章を「正しく理解しているつもり」でも構文的な把握ができていない状態は「機能的非識字」と呼ばれ、深い読解力を妨げる要因とされています 。
まとめ
アレクサンドラ構文とは、ある読解テスト問題を指すネットミーム用語です。構文は難しくなく、理解力の深さを問う設問で、低い正答率は「機能的非識字」の一例です。
大学生や大人でも必ずしも正解率が高いとは限らないので、これを機に読解テスト問題を沢山勉強してみたいと思いました。
本日は最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今後も皆様の役に立つ情報を発信できるよう精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします☺️