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【IPO初値売りできない?】IPOの初値がすぐにつかない理由とは?IPO初値の決まり方(寄り付き・板寄せ方式)と合わせて解説します!

更新日:2024/01/30

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はじめに

こんにちは! 28歳サラリーマンのたろうです。IPO上場日、証券取引所が開く9時を過ぎても初値がつかずに、翌営業日に初値が持ち越されることがあります。

せっかくのIPO当選が水の泡になるかも。。。

そんな時に動揺しないよう、仕組みと対策を理解しておきましょう!また、そもそもIPOとは?という方は👉こちらの記事(投資家目線で解説!よくわかるIPOについて!)をご覧ください🌟

 

 

まずは概要だけ知りたい方はこちらのみご覧ください!
・初値は寄り付きと板寄せ方式で決まる

・ IPO上場日に初値がつかないことがあり、理由は板寄せ方式で値幅制限を超えてしまう為

・初値が初日につかない場合は買い殺到だけでなく売り殺到の場合もある
・上場日に初値がつかない場合、翌営業日以降に持ち越し

 

目次

IPO上場日に初値がつかないことがある

板寄せ方式について

IPOの初値がなぜ初日につかないのか

IPOの初日に初値がつかない場合に気を付けること

まとめ

IPO上場日に初値がつかないことがある

IPO株の初値は「寄り付き」と板寄せという方法で決まります。まず、寄り付きはそんな時間帯があるんだな〜ってというイメージを持っていれば大丈夫です。

寄り付きとは、証券取引所が開く際に買い注文と売り注文をすり合わせ、最初に成立した取引のことです。一概には言えませんが、取引所が開く午前9時をイメージしてください。次に板寄せについて説明します。板寄せによって初値が決まりますので、ここをしっかり押さえましょう。

各銘柄毎に、「板」(いた)と呼ばれる買い注文と売り注文の金額と注文数が表示されたものがあり、板寄せには板について理解することが必須です。

次に具体的に「板寄せ」でどのようにして値段が決まるのか、具体的に説明します。

板寄せ方式について

「板寄せ方式」では以下の3つの条件を満たす値段で売買が成立するというのがポイント!

売買の成立条件

【条件1】成行の売り注文と買い注文すべてについて約定すること

【条件2】約定値段より高い買い注文と、約定値段より低い売り注文がすべて約定すること

【条件3】約定値段において、売り注文または買い注文のいずれか一方すべてについて約定すること

以下、手順となっております。

①売りと買いの注文が交錯した状態からまずは始値を仮定する
f:id:tarotaro1995:20230405224616j:image上図は売買開始前の板状況です。

売りと買いのバランスがとれている値段(売り注文と買い注文のそれぞれ累計数量が逆転する)値段を探します💰

この場合、累計数量が逆転する値段は1501円と1500円になっており、このどちらかの値段で始値が決定します👍

②売り成行注文と買い成行注文を約定させる

f:id:tarotaro1995:20230405224636j:image板寄せでは、成行注文が優先して執行されます。まず1500円で始値が決定すると仮定、3つの条件の中の【条件1】を満たすために買いと売りの成行注文をすべて約定させます💰

この時点では買い成行注文はすべて約定し、売り成行注文の200株が残ります🧅

③500円より高い買いの指値注文と500円より低い売りの指値注文を約定させる

f:id:tarotaro1995:20230405224647j:image次に売り成行注文の残り200株と、【条件2】のとおり1500円よりも低い売り注文600株と、1500円より高い買い注文800株を約定させます💵

これにより、成行注文、1500円より安い売り注文と1500円より高い買い注文は残りませんので、【条件1】と【条件2】を満たします🌟

④約定値段の売りまたは買い注文のいずれかがすべて約定する状態にする

f:id:tarotaro1995:20230405224827j:image上図は【条件1】と【条件2】を満たした状態の板になります。

最後に、1500円の売り注文400株と、1500円の買い注文1,000株を約定させます🔥
これにより、売り注文400株すべてが約定し、買い注文についても400株約定します🚀
f:id:tarotaro1995:20230405224703j:image以上の結果、始値1500円で売買が成立します。また、始値が決まった後の板状況は1501円の売り注文が2,000株、1500円の買い注文が600株となります。

IPOの初値がなぜ初日につかないのか

上記で説明した板寄せ方式で始値は決まるのですが、IPO株の1日あたりの値幅には制限があり、値幅制限内で買いと売り注文のバランスが取れないと上場初日に初値がつきません😂

初日は公募価格(公開価格)が基準となり、値幅上限が2.3倍値幅下限が0.75倍がIPOのルールとなっています。2日目以降は、前営業日の最終気配値段が基準になります。

たとえば、公募価格が1,000円のIPO株について、上場初日の値幅制限は、2,300円(=1,000円×2.3倍)から750円(=1000円×0.75倍)となっております。

初値が連日持ち越された例としては、2018年4月に上場したHEROZ(ヒーローズ) <4382>があった。HEROZには買い注文が殺到し、上場初日と2日目に初値がつかずに、3日目に公募価格4,500円の約10.9倍となる4万9,000円の初値がつきました📈

また、2018年12月21日に上場したポート <7047>は、初日に売り注文が殺到して初値がつかず、初値は930円と公募価格1480円に対して約37%下落しました📉

IPOの初日に初値がつかない場合に気を付けること

初日に初値がつかない場合に気を付けたいのが注文です!

IPOの初値がつく前にできる注文の期間は「当日中」のみで、初日に初値がつかないときは、翌営業日も成行の売り注文を出す必要があります。

IPO株が上場2日目に初値がつけた場合、2日目の成行注文を忘れていると初値で売れなくなってしまうのでお気をつけください😂

まとめ

内容としては少し難しいですね💦

概要は以下となっております。

・初値は寄り付きと板寄せ方式で決まる

・ IPO上場日に初値がつかないことがあり、理由は板寄せ方式で値幅制限を超えてしまう為

・初値が初日につかない場合は買い殺到だけでなく売り殺到の場合もある
・上場日に初値がつかない場合、翌営業日以降に持ち越し

本日は最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

今後も皆様の役に立つ情報を発信できるよう精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします☺️