はじめに
こんにちは!26歳サラリーマンのたろうです。本業では製造業で新製品開発に携わっています🧪
今回はESG投資についてお話しします📕
近年、注目されているESG投資。
これまでは、財務情報に基づいた投資判断が主流でした。一方ESG投資は財務情報に加え、環境配慮等の観点を取り入れた投資方法です。今回は、ESG投資の概要や種類、メリットを説明します。
目次
1.ESG投資の概要
財務情報だけでなく、
・環境(Environment)
・社会(Social)
・ガバナンス(Governance)
の視点を取り入れ判断するのがESG投資です。財務情報とは、売上や経費、予算、資金管理、資金調達(融資・株式発行)、余剰資金の運用について帳簿や財務諸表にまとめた資料を指します💰
企業の社会的責任や環境問題対策を反映しにくいのが特徴です。企業が社会や消費者から支持され、長期的に安定して発展していくか評価するには財務情報だけでは不十分という見方があります📊
2.ESG投資が拡大した社会的背景
2015年(平成27年)9月に、国連サミットで持続可能な開発目標(SDGs)が採択されました。これは2030年(令和12年)までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際指標です🌍
SDGsを達成する為の企業の取組むべき課題がESGになります🚀
短期的な利益追求の為の活動<<<環境・社会へ配慮しながら長期的に活動
といった風潮が企業に求められているのです。日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、ESGの観点を投資に取り入れたことが注目を集めるキッカケとなりました✨
3.ESG投資が期待される理由
2006年(平成18年)発足の国連責任投資原則(PRI)により、ESGで投資判断する動きが活発になりました。世界のさまざまな投資機関がPRIに署名し、ESGが重要視されました👓
PRIへの署名機関の資産総額は100兆米ドルを超え、世界の株式市場に匹敵する程の勢いがあります。ESG投資は投資家、企業双方にメリットがあり、今後さらに拡大が期待できます🌍
4.ESG投資の種類
ESGの要素を考慮した投資には、さまざまな方法があり、いくつか紹介します。
★ネガティブスクリーニングとは?
環境破壊や社会へ悪影響を及ぼす企業、業種を排除して、投資対象を選択する方法です。タバコやギャンブル、化石燃料を扱ったりCO2を大量に排出したりする業界を除外します🌲
★ポジティブスクリーニングとは?
環境や社会へよい影響を及ぼす企業、業種を選択する手法です。ダイバーシティに取り組んでいる企業、CO2削減を目指す業界を選んで投資します💶
★国際規範スクリーニングとは?
ESGに関連する国際規範を基準に選択する方法です。国際連合の提唱している「国連グローバル・コンパクト」や、国際労働機関(ILO)の定める規範などが挙げられます🌍
★ESGインテグレーションとは?
財務情報とESGに関連する非財務情報を、組み合わせて選択する方法です。ESGの要素だけでなく、従来の投資家が重視する財務状況を反映できます💹
★サステナビリティ・テーマ投資とは?
社会に対する持続可能性を重視している企業や、プロジェクトを選択する方法です。SDGsと深く関係するため、注目が高まっています🐼
★インパクト・コミュニティ投資とは?
ESGの取り組みが社会にもたらした好影響を数値化し、経済的な利益と社会への貢献の両方を重視する方法です📊
★企業エンゲージメントとは?
株主となって、企業にESGの要素を取り入れるよう促すことを目的とする方法です。株主が議決権を行使したり、経営層と対話したりすることでESGへの取り組みを推進していきます🐯
5.ESG投資のメリット
★市場拡大への期待
世界的にESG取組への投入資金が増加中。今後も市場拡大に期待できます。国連サミットにて採択されたSDGsでは、17の目標と169のターゲット達成を目指しています。目標やターゲットが多岐に渡り、企業がESGに取り組んでいく範囲が非常に広いです。
世界で問題となっている環境破壊、貧困・飢餓・性差別等の解決には、5~7兆ドルの資金が必要と国連開発計画(UNDP)が試算しています。
★長期運用でリスク低減
ESG投資は企業の持続性や安定性を重視し長期間に渡る運用を目指すため、リスクが低減できます。企業が事業活動で短期的な成果を求めた結果、環境破壊や健康被害、貧困や差別などの社会的問題を生じ企業価値が下がります。
ESG観点では環境・社会・ガバナンスの要素を考慮し長期の成果を目指すようになり、企業価値upに期待できます。長期運用でリスクを低減したい投資家にとって、メリットです。企業にとっては、ESGを重視し、投資家からの資金調達につながるメリットがあります。
★持続可能な社会実現へ貢献
企業が環境・社会問題の解決のため積極的に活動すると、投資家は間接的に持続可能な社会の実現に貢献していることになります。企業によって、社会貢献の形はさまざまです。環境面では森林破壊や海洋ゴミ、食品ロス、産業廃棄物の処理問題などがあり、ボランティア活動で貢献する企業も増えています。社会面では女性の社会進出の推進、育児や介護と職業の両立支援、ワークライフバランスのサポートなどです。ガバナンスの面では企業がステークホルダーの利益を最大化したり、経営の管理や監督などの構造を明確化したりする活動があります。
6.ESG投資代表企業
(ESGのランク付けには採点方法がありますので、そちらはまた別の機会に紹介させていただきます)
8630 SOMPOホールディングス
(引用:SOMPOホールディングス企業hp)
(引用:iPhoneの株価アプリ)
同社は気候変動による自然災害の増加は、保険金支払いの増加などで事業活動全般に大きな影響を受けると考えています。
そのため、率先して環境負荷の削減に取り組むとともに、環境リスクを含むグループ内のあらゆるリスクのうち、重大リスクを把握・評価し、取締役会でグループベースの発現状況や対策を確認する体制を整えています。
7.まとめ
近年、注目されているESG投資。
これまでは、財務情報に基づいた投資判断が主流でした。一方ESG投資は財務情報に加え、環境配慮等の観点を取り入れた投資方法です。
持続可能な開発目標(SDGs)との関係性が深いことを理解すると、ニュース等でもかなり読みやすくなります✨
本日は最後まで読んでいただき、ありがとうございました☺️